こんにちは!
ただいまモロッコなのですが、先日の新月・5月5日に2019年のラマダン期間が開始したようです。
(5月6日からだそうです(5月7日からとの情報もあり)
モロッコは人口の90%近くがイスラム教徒なので、『ラマダン』という期間があり、ラマダン期間中は断食をして過ごす。
というコトくらいしかラマダンについての知識がなく…。
ラマダンが始まったのも時計の時間が朝起きたら1時間ズレていて・・・アレ?となって
街の噂からラマダンが始まったんじゃないかと氣付きました。
ラマダン期間中にモロッコにいるのに、ラマダンのコトを知らないのは・・・と想い、いろいろ調べてみました!
忘れないように書くと共に、ラマダン期間中現地ではどんな感じなのかのレポートもしたいと思います!
ラマダンのコトを調べるにつれて、『もしかしたら貴重な時期にココ、モロッコに滞在しているんじゃないか?』という氣持ちが大きくなってきました!
旅行するには避けたほうがイイ期間とも聞きますが、わたしはこのラマダン期間中しか味わえないモロッコを体験出来ているので、すごく貴重な時間を過ごせているんじゃないかなぁと想っています。
やみくもに避けるでもなく、背景や歴史を知るコトで、その物事に対する印象もガラッと変わるかもしれません。
その土地において知るコトは、現地の人をリスペクトすると共に、旅する醍醐味のひとつだとわたしは想います。
ラマダンって? ラマダン期間中のルールは?
ラマダンは太陽暦であるイスラム(ヒジュラ)暦の第9月に世界各地で行われるイスラム教徒にとって義務であり、とても神聖な期間です。
ラマダンとはヒジュラ暦の第9月の名。
新月の観測日から1か月が始まり、日没が1日の始まり。
月が確認できるかどうかで1か月の始終日は多少変更するそうです。
グーグル様によると今年、2019年は5月6日から6月4日までだそうです。
このラマダン期間中、イスラム教徒は日の出から日没の間一切の【欲】を禁じる修行を通して、イスラム教の主神・アッラーへの感謝の氣持ちを捧げながら過ごします。
ラマダン期間中は親や家族・親戚や友人を訪ねるのがイイとされていて、断食が明ける日没は仕事も切り上げみんなでラマダン明けの食事を楽しむようです。
ザカート(貧しい人への施し)とは?
イスラム教ではザカートといって貧しい人への施しが義務となっており、1年に1度納める決まりになっています。
施しが義務なのですね…調べるまで知らなかったです。
ラマダン期間中は特に、人に対する親切心や施しなどが良しとされているので、皆その様に振舞うよう努め、ラマダン期間中にザカートを納める人が多いそう。
ラマダン期間中の禁止事項
ラマダン期間中の日の出から日没の間…
- 一切の飲食禁止
- 飲酒・喫煙禁止
- 性交渉禁止
- 悪口やウワサ話は禁止(大罪)
などの禁止事項があります。
1か月間ずっと上記の欲を禁ずるのではなく、日の出から日没の間だけ適用されるワケです。
よって、日が沈んでからは断食解禁、飲食も可能。
ラマダンの参加資格
イスラム教徒でなくてもラマダンは誰でも参加出来るようですが、生理中の女性は不浄とされておりラマダンの参加、コーランを読むことや礼拝を行う事も禁止されているようです!
(不浄って…とも想いましたが、『どの宗教でもソレに似通ったコトは言われているな』と氣付きました。)
氣になる旅行者の立場からですが、ラマダン期間中といえラマダンに参加する義務はありません。
ただ、参加したい人は誰でも参加出来る。といった感じのようです。
ラマダンの免除
ラマダンはイスラム教徒にとって義務ですが、病氣の人・旅行中の人はラマダンの免除が認められている様です。
また、妊娠中の女性・高齢者の方は体調によって免除が認められていますが、出来るようになった時点でラマダンを行わなければなりません。
参加年齢・子どもは?
子どもは、自分の意志によっていつからラマダンに参加するのか決めるそうです。
ラマダン期間中に氣を付けるべきコト。【体験談】
イスラム教徒にとってラマダンはとても神聖な期間。
『イスラム教徒ではないので関係ない』ではなく、ラマダン期間中にイスラム国を訪れる際には現地の方をリスペクトすると共に、氣を付けておきたいコトがあります。
禁止事項は常に頭に入れておく。
イスラム教じゃないし…ではなく、ラマダン期間中にイスラム国を訪れているわけですから現地の宗教や風習には最大のリスペクトが必要だと想いました。
わたしは、『コレはラマダンが始まったんじゃないか?』という時に、ラマダンについて『イスラム教で断食する期間』ぐらいの知識しかなかったので、街に出る際もラマダンについて特に意識してはいませんでした。
その日は暖かい日だったのでアイスクリームが食べたくなり、購入後溶けるのでその場で食べていると…。
現地の方から

『アイスクリームを食べるのはラマダン期間中は子どももいるし、少し氣を使ったほうがイイかもよ!』
と言われました。
その時は、

『あ、そっか! ラマダンは断食の時だった』
くらいにしか想ってなかったのですが、よくよく『ラマダンって何なんだ?!』と想いラマダンについて調べていると…自分がいかに不謹慎だったか、ショックを受けました…!
ただの断食の期間ではなく、ラマダンは【イスラム教徒にとって神聖な期間】なんですよね。
軽く考えていたワケじゃないけど、ラマダンについて調べるにつれ『無智って恐ろしい!』と想いました…。
現地の方をリスペクトする氣持ち
コレ、すごく大切だと想います!
訪れる前にはその土地の知識や風習を知って、お邪魔させてもらっている氣持ちを常に忘れず居たいと想います!!
女性の服装について
イスラム教では、女性が肌を見せるコトなど禁止されていますが、ビーチリゾートやサーフタウンなどの観光地では観光客がそこまで氣に使うコトはないように思います。
(結構ヨーロッパからの観光客を見かけるけど、普通に海やプールでビキニ姿です。)
とは言ってもラマダン期間中。
禁止事項にもあるように特に女性の服装への配慮は観光客だとしても必要だと想います!
暑かろうとも肩を出さない(上着を羽織る)。
暑かろうとも肌の露出を避ける(ロングパンツ・ロングスカートを履く)。
最低限上記を守っていれば問題ないかと思われます。
現地の様子は? ~わたしが今居る小さな街編~
ラマダン期間中に滞在している街の雰囲気
今現在、モロッコの南部。
漁港のある小さなサーフタウンに住んでいますが、この街はサーファーと地元の方がいるくらいでサーフィンしない人だったら特にする事もない街かと想われます。
おっきなスーパーマーケットやATMもない小さな街です。
お店も魚市場と小さなマーケット・サーフショップとレストランがちょろっとあるくらいの、15分もあれば全て見て周れるような大きさ。
しばらく暮らしているとみんな知り合い氣分になってきます。
…サーファーにとってはパラダイスなんですけどね!
普段からとってもゆる~いのんびりした街☆
その日の波の状態によって、この街の雰囲気も左右されているような氣がします。
波がメローな日は街の雰囲気もすごくメロー。(笑)
そんな日は街全体がみんな眠~い雰囲気に包まれて、わたし的にはすご~くスキな感じの街です♡
ラマダン期間中の雰囲気は?
きっと大きな都市ではまた違うと想うのですが、そんなわたしが滞在している街のラマダンは、やはりゆる~い感じです。
この街にいる人は地元の人とサーファーくらいなので、街の収入源と言えばローカルの小さなマーケットと魚市場。サーフショップやサーフレッスン、レストランなどの観光系。
特にラマダンに対して厳しいような感じもありません。
午前中はそんなにお店もオープンしてないけど、お昼ごろから日没前位まではだいたいお店も開いてるし、サーフショップもレストランも通常通り営業中。
食材などの買い物も問題なく出来ます。
もちろん、現地の方は若かろうがサーファーだろうが、イケイケだろうが、ほとんどイスラム教徒なので街全体がラマダンです。
レストランやマーケットで働く方達も日が暮れるまで何も食べれないし飲めないので、けっこうみんなツラそうにしてるけどラマダン期間中誇りをもって過ごしている印象を受けました。
特に印象的だったのが、わたしがアイスクリームを食べている時注意してくれた現地のイケてるサーファー男子。
イスラム教における普段の祈りや、ラマダンに対する意識も高く、そのギャップになおさら
イスラム教徒にとってのラマダンの神聖性
を、感じました。
そして、ラマダンについて調べるきっかけを頂いたので、とても感謝しています。
断食明け、日没後の街の様子は?
断食が明ける日没後。
…わたしは日没後お家にいるので、街の様子は見たことないのですが
日没後2時間ほどはみんな家族などと共に断食明けのお祝い食事をするので街から誰もいなくなると聞きました。
実際どうなのでしょう?
ただ、夜中普段はみんな寝ている時間でもラマダン中は働いている人の姿をチラホラ見かけます。
きっと昼間にエネルギーを貯めてその分夜エネルギーを使っているのかなと勝手に推測…。
その他ラマダン番外編!
その他、ラマダン期間中に氣になったコト番外編です!
ラマダン期間中限定のお菓子【シュバキア】が美味しすぎる件について
ラマダン中は断食が明けるとデーツ(ナツメヤシ)やこのシュバキアをまずは口にする風習があるようです。
シュバキアはラマダン期間中にしかお目にかかれないスペシャルなお菓子!
シュバキアとはモロッコ版かりんとうみたいなもので、揚げ菓子にたっぷりのはちみつが絡められたもの。
ゴマも振りかかっています。
とりあえずめっちゃおいしい!!
ので、ラマダン期間中にモロッコに滞在する方はぜひシュバキアを試してみてください!
ラマダンが終わると食べられなくなっちゃうのかと想うと、悲しみさえ覚えます。
小さなマーケットでもどこでも買えるので、ぜひお試しあれ!!!
金曜日は要注意?! 買い物編
毎週金曜日はイスラム教徒にとって大事な礼拝の日らしい…。
と以前聞いたことがあるのですが、だからなのか毎週金曜日は日中でも普段より開いているお店が少ないです。
それでも日没前の夕方くらいになるとチラホラお店は開いているので
みなさん礼拝が終わってからお仕事に戻っているのかな?と予測します。
詳しくは分からないのですが、とりあえず金曜日はお店しまっている率ラマダン期間中多い氣がするので、お買い物は金曜日避けたほうがベターかもしれません。
とはいっても、全部閉まってるわけではないので…。
一応参考程度に。
ラマダンの断食方法はどうなのか?
ラマダン期間中の断食方法は健康面で考えるとどうなのかな?と疑問が浮かびます。
とは言ってもコレはわたしの主観なのでラマダンの断食を否定するつもりも全くありません!
みなさま日没後やっと飲食が出来るので、もちろんお腹は減ってるし明日の断食に向けてたくさん食べる、夜中や夜が明ける前に日中のエネルギーを補充する。
ってな感じでラマダンが終わる頃には太っちゃってしまう人多数!…という話もよく聞きます。
もし断食をやってみたいという方がいたら違う方法をとったほうがイイだろうなと想うわけです!
そもそもラマダンの断食は修行のひとつですもんね!
以前プチ断食試してみた時の記事も書いたので興味ある方はぜひ。
断食はすごく健康的だと想います!!
新月ファスティング・プチ断食の効果が想った以上にスゴかった件!
ラマダンの断食の方法は健康面で考えると・・・だよなぁと想っていたので、そのたわごとでした!
まとめ
以上、ラマダンについて調べた結果でした。
きっとラマダン中に今ココ、モロッコにいなかったら知らないまま過ごしていたであろう事を知れたのでこの状況に感謝です。
- ラマダンはイスラム教徒にとっての義務である。
- ラマダンはイスラム教徒にとって神聖なるものである。
- ラマダンの禁止事項は頭に入れておく。
- 旅行者などイスラム教徒でなければ参加する義務はないが、現地の方をリスペクトする氣持ちは忘れずに。
以上の事を忘れずにいたらラマダン期間中でも楽しんで滞在できると想います。
あと、ラマダン期間限定のお菓子、シュバキアは忘れずに食べる!(笑)
とても貴重な時期を過ごすことになるであろうラマダン期間中の滞在。
現地の事をより詳しく知り、よりステキな滞在になることを願っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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